製薬業界のDX化推進 ~国民のヘルスリテラシーアップに向けた情報発信の取り組み~

みなさまこんにちは!
メンバーズメディカルマーケティング所属 2020年入社の山本と2021年入社の本園です。

今回は私たちがメンバーズメディカルマーケティング(以下MM)に所属していて実感した「MMの1S1A(※1)」について詳しくご紹介できればと考えております!

「どのようなことに取り組んでいるのか」であったり「なぜ取り組んでいるのか」「取り組みの成果」「今後の展望」について解説していこうと思いますので、どうかぜひ最後までご覧ください!

※1 1S1A
メンバーズ全社員が年に最低一回、社外へのナレッジシェア(Share)ないしはソーシャルクリエイター育成につながるアクション(Action)をしていくプロジェクト(1Share + 1Action)のこと。

はじめに

最初にMMで働くクリエイターについて紹介させてください。
MMは製薬企業のデジタル支援に特化したクリエイター集団です。
製薬業界はリアルマーケティング中心となっており、それをデジタル中心に行えるようにすることが我々のミッションとなっております。
以降では実際に抱えている課題とそれに対するMMの取り組みについて説明していきます。

医療業界の抱える社会問題とは?

39.6兆円
これが何の数字か分かりますか?

実は、首相官邸が発表した日本の社会保障における医療の給付額になります。(※2)

みなさんは病院で受診される際、保険証を見せますよね?
保険証を病院に提示することで保険が適応され、受診料や薬代が一部のみの負担、つまり国に大半を負担してもらうことができ、結果的に我々国民は受診料を安く済ませることができているのです。

上記の39.6兆円は国が負担している医療費になります。

また、この社会保障給付金は今後も増え続けると予想されています。
ではなぜこの数字が増えることが問題なのでしょうか?

会保障給付費の財源は保険料と税金によってまかなわれています。
社会保障給付金が年々増大化する一方で、保険料による徴収額は横ばいであるため、税金での徴収や公債による借金が今後増えていくと予想されています。

人口構造の高齢化による社会保障給付金の増加、少子化に伴う社会経済を支える労働力人口減少は、社会保障の今後を考える上で難しい社会課題の1つとなっているのです。

※2 「内閣官房全世代型社会保障検討室」資料より

社会問題に対しての取り組みと成果

薬などの料金は国が大半を負担してくれているのですが、なるべく国の負担を減らすために我々MMに何ができるのか?
それが「製薬業界のデジタルシフト」になります。

上記でも述べましたが製薬業界はリアルマーケティング中心となっていて、医療用医薬品の情報をドクターへ届けるMRさんを核として営業活動を行っておりますが、これをデジタル中心に行うことが我々のミッションです。

ではなぜデジタルへの移行を行うのか?

日本の現在の社会保障給付金は年間で39.6兆円にまで膨れ上がっています。

このうち1.5兆円程が製薬会社のマーケティングコストとして使われており、そのコストが薬の価格や保険料に含まれています。

そのためDX化を促進し、マーケティングコストを減らすことで、社会課題である社会保障給付金の増大を食い止めることに貢献しようと考えております。

また、社会保障給付金の膨らみを抑えるためには我々国民にもできることがあります。
それが一人一人の「ヘルスリテラシーを上げること」です。
医療に対して興味関心や正しい知識を持ってもらうことにより、闇雲に病院を受診することが減り、社会保障給付金の削減ができると考えております。
社会保障給付金の削減以外にも、一般の方がお医者さんから適切な知識を得ることによって症状に対する正しい対処を行えるので、国民全体の平均寿命の増加も可能であると考えています。

そのためMMではWebサイトにて
①製薬企業の担当者向けのDX促進に関する情報発信
②医療従事者や一般の方に向けたヘルスリテラシー向上のためのブログ記事掲載
の2点を行っております。2つについてより詳しく説明させていただきます。

①製薬企業の担当者向けのDX促進に関する情報発信

ターゲットとなる製薬会社の担当者に見てもらえるようSEO対策を行う他、製薬業界のDX化やデジタルマーケティングについての記事を投稿しています。その他にもMM社内でのインタビュー記事や我々の事業内容紹介の記事などを通して、我々について担当者様に知っていただき、担当者様が「面談をしてみたいな」「話を聞いてみたいな」と思うような工夫を心がけています。
また、ファーマIT2020というオンラインでのデジタルイベントではMMとしてウェビナー登壇し「製薬企業が取り組むべきデジタルでの情報提供活動」について製薬企業で進むデジタル化の背景や課題の解決方法の説明を行い、各製薬企業の担当者へDXを推進させることの重要さを訴えることができました。

登壇したウェビナーには製薬会社の社員約130名が出席し、MMから情報提供を行いました。
そのうちいくつかのクライアントへサービスの紹介を行い、提案させてもらうことも。


ファーマオンラインで実際に製薬会社の担当者様に説明したスライド

②医療従事者や一般の方に向けたヘルスリテラシー向上のためのブログ記事掲載

医療従事者や一般の人をターゲットにした記事を公開しています。内容としては医療従事者の定義やについてを詳しく書かれている「“医療従事者”はどの職業?」いう記事や、どのようなプロセスで薬が作られていることなどが前後編に別れて説明されている「薬ができるまで」という記事など、一般の方向けにヘルスリテラシーの向上をしてもらえるような記事を掲載しています。
こちらは新型コロナウイルスの影響もあり、かなりの方に見ていただいております。このようにヘルスリテラシー向上を目的とした記事を掲載し、多くの方々に見ていただくことで少しでも多くの国民のヘルスリテラシーを向上させ、医療業界及び製薬業界に興味を持っていただくことで社会保障給付金の削減を狙っております。

2019年からMMのサイトで公開されているコラムですが、結果として2年でUU数が70倍、PV数が約1,550倍となり、現在も数値を伸ばし続けています。
そして幅広い人に見てもらえることによって、見た人のヘルスリテラシーの向上に繋がったとも言えます。


“医療従事者”はどの職業?20種以上ある医療関係の仕事とは
【コラム】薬ができるまで(前編)「薬の種」が見つかる確率は3万分の1!新薬開発は長い道のり

MMの描く将来の展望

上記の情報発信を通して、1社でも多くDX化を促進させマーケティングコストの削減に貢献することで、結果的に社会保障給付金の削減が実現できればと考えています。

また、地方や都市部など関係のないオンライン上での情報発信を行うことで、全国のお医者さんの、薬に対する選択肢が増えることで、全国のどこに住んでいようとも質の高い医療サービスが受けられるようになります。
一刻も早いデジタルの浸透を実現するため、我々メンバーズメディカルは精進していきます。

この記事を書いた人

山本 優輝

山本 優輝

2020年入社。メンバーズメディカルマーケティング所属。

本園 寛太

本園 寛太

2021年入社。メンバーズメディカルマーケティング所属。

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