2021.9.1
競合分析に役立つSimilarWeb できることと分析における重要なポイント
こんにちは!
メンバーズUXONEカンパニー所属の谷嶋です。現在は常駐先でディレクター兼コーダーとして主にAEM関連のお仕事に携わっています。
前常駐先では分析業務を担当しており、クライアントの競合分析の際にSimilarWeb(シミラーウェブ)を使用しておりました。今回はSimilarWebについてみなさまにナレッジ共有できたらと思います。
はじめに
分析と聞いて、何を思い浮かべますか?分析といっても手法やツールなどたくさんあり、一言では言い表せないですが、分析と聞いてGoogle Analyticsを思い浮かべる方は多いのではないでしょうか。
Google Analyticsは誰もが知るアクセス解析ツールです。しかし、解析できるのは自社サイトのみであり、競合サイトのアクセスは知ることができません。
競合サイトのアクセスが知りたい!となった時に登場するのがSimilarWebです。
SimilarWebとは
SimilarWebはイスラエルのSimilarWeb社が開発・提供しているマーケティングツールです。調査したいWebサイトのURLを入力するだけで、訪問者数や参照Webサイト、検索キーワードなどが分かり、競合サイトの分析を行えます。
無料版と有料版(PRO版)があり、無料版でも流入元やSNSからのトラフィック、検索キーワード、広告からの流入などある程度の情報を知ることができます。
SimilarWebで何ができるの?
SimilarWebでは以下のデータを見ることができます。
無料版でもある程度のデータを取得することができますが、有料版(PRO版)だとさらに計測できるデータが多くなります。
- 合計訪問数
- デバイス分布
- セッション数、滞在時間、直帰率など
- 流入チャネル、チャネル別トラフィック
- 検索キーワード
- ユーザーについて(地域、性別、年齢、興味)
- 広告(検索、製品、有料、ディスプレイ)
- リファラルトラフィック(流入、流出)
- SNS
- アプリリサーチ
- サブドメイン
- 人気のあるページ
※色付きのデータはPRO版のみ閲覧可能
※見られるデータは契約内容により変動
※24か月前まで期間を指定して調べることが可能(PRO版のみ)
※デバイス別にデータを見ることができる(PRO版のみ)
競合分析をする上で重要なこと
当たり前ですが、分析はデータを見て終わりではありません。
データを見て現状を把握し、改善施策を出し、レポートを作成してクライアントや意思決定者に報告をしなければいけません。
そこでSimilarWebで競合のデータを見て、なぜそうなったのか、背景や原因を探ることが必要になってきます。
- なぜこの月からモバイルのアクセス数が急増しているのか
- なぜA社はモバイルユーザーに対してPCユーザーの割合が多いのか
- なぜB社はC社に比べて回遊されていないのか
- なぜ特定のキーワードからの流入が増加しているのか
などなど。着目点はたくさんあると思います。
ただ、データだけを見ていても見えてこないことはたくさんあります。
その場合、
- 競合サイトを実際に訪れて、回遊して特徴をつかむ
- コーポレートサイトのニュースリリースを確認する
- ニュースや記事を検索してみる
- 流入元サイトの確認
などを行うと見えてくるものがあるでしょう。
ここに挙げたこと以外に、業界の動向にも目を向けて、視野が狭まらないように分析を行うことが重要です。
おわりに
今回はSimilarWebについてお話ししましたが、競合分析に使えるツールは他にもたくさんあります。SimilarWebは競合のアクセス解析ができると言っても万能ではないので、Google AnalyticsやGoogle Search Console、Wayback Machineなど他のツールを併用したり、先ほど記載した実際に競合サイトを見てみるなどして分析を行うことをおすすめします。
SimilarWebは無料版もありますので、気になる方はぜひ使ってみてはいかがでしょうか?競合分析に悩んでいるクライアントに導入を提案してみるのもいいかもしれません。
最後までお読みいただきありがとうございました。
私の経験談にはなりますが、お役に立てたら幸いです。
この記事を書いた人
谷嶋 成美
メンバーズUXONE所属の20新卒。趣味は海外旅行と地域の美味しいカフェラテを探すこと。最近おうち時間を楽しむべくセルフジェルネイルを始めました。