デザインに論理的思考は必要?元右脳デザイナーが考えるデザインを意識づけるポイント

こんにちは、EMCカンパニー2022年新卒の山本です。現在の部署に早期配属されてからもうすぐ1年目が経とうとしています。

今回の記事において、私が新卒の間に学習した経験を元に、

  • 手を動かすことは好きだけど考えることは苦手
  • 早く一人前のデザイナーになりたい
  • 新規デザインの依頼をされたけど具体的に何から始めたらいいか分からない

という方々を対象に、ナレッジをシェアしていけたらと思います。

右脳型、左脳型、論理的思考って?

直感や想像力に富んでいる人やひらめきを得意とする人のことを右脳型と呼びます。
反対に、左脳型の人間は言語や計算力、論理的思考(ロジカルシンキング)を司る能力が発達していると言われています。論理的思考とは、情報を整理し、物事の論旨を明確にする思考法です。

では、デザイナーという仕事においてはどのようなスキルが必要なのでしょうか?仕事をする上で感覚だけでデザインを作ることはできません。。これは、どんな物事やデザインにおいても説明がつきます。
「何となくこうした方が良い」と感じたデザインにも、どうしてその方がいいと思ったのか、必ず意味があるからです。
常に「なぜ」を考え続け、その制作物に行き着いた経緯を言語化し、クライアントに説明できるようなデザイナーではないと一人前とは言えません。
また、考えることを放棄してしまえば、誰も本質に気付けずに、本当のユーザーニーズから外れた着地をしてしまいます。

そのように破綻しない説明やよりデータに基づいた成果物を作るために、論理的思考が必要になってくると思います。

プロのデザイナーになる第一歩として、直感的なセンスと、そのセンスを補う論理的思考の両立が必要と言えるでしょう。

では、改めて、論理的思考を持ってデザインを意識づけるポイントを紹介したいと思います。

ただクオリティの高いデザインを作るだけではデザイナーの自己満足

見た目の良し悪しのみであれば、ほとんどのデザイナーが意識しているでしょう。
学生のころは、ただ見た目が良いデザインを作ることばかり気をつけていました。これらは、アート思考と呼ばれ、クリエイターの持つ自由な発想や右脳的な考えから作られます。

しかし、本来、デザイナーとは人・ユーザー・社会にとって価値ある目的を見出し、それを達成できるものごとを計画し、他者が理解できる仕様として表現する職業のことを指します。
本当にそのクリエイティブがユーザーにとって価値があるのか、社会にとって意味のあるデザインなのかを一度この記事を読んで考えてほしいと思います。

本当に問題解決に繋がっているのか、クライアントの指示の本質を見極め、ディレクターやクライアントの指示をそのままに受け止めるのではなく、その先を考えるのがデザイナーとしての仕事です。
必ずしもクライアントの指示が正解とは限りません。自分なりに問題点や解決策を洗い出してみましょう。

デザインコンセプトを理解する

情報を整理せず作り始めてしまったら、ターゲット層やクライアントの求めていた理想像からかけ離れたチグハグなWebサイトになってしまいます。
まずは、複数の項目に分解して順を追って理解していきましょう。

  • コンセプトを引き出す上に必要要素となるキーワード
  • 大本となる方針のコンセプト
  • このクリエイティブで達成すべきゴール

これらを洗い出すだけでもグッと案件への理解度、解像度が上がります。

また、デザインコンセプトはデザイナーひとりが理解するものではありません。コンセプトシート、イメージボードの作成は制作チームやクライアントとのイメージのすり合わせでもとても重要です。これだけで工数の削減につながり、今後の修正の時間も少なくなるでしょう。

クライアントの意向とユーザーニーズ

顧客とユーザーが満足できるクリエイティブが制作できるデザイナー思考…と言うと、何だか難しい話だと感じる人もいるかもしれません。
しかし、先ほど紹介したデザインコンセプトのように、
ディレクターや先輩デザイナーからの意見。過去の事例からの検証結果、行動ターゲットの見直し、ペルソナの作成など、手法や情報はたくさん集めることができます。

データ分析はデザイナーの仕事ではない、と考える方もいるかもしれませんが、Webサイトを作る上で本当に顧客が必要としている物を提出するには、チームの一員として案件概要の再認識やターゲットの解析をすることが、今後のデザイン構築の上でとても重要となります。

最後に

いかがでしたか。論理的思考を使ったサイト企画は、基礎的な情報設計の学習になります。
「ただ何となくこうしたらいい」という考え方を脱却したことで、自分自身もデザイナーとしての仕事の成長に大きく活かすことができました。
この記事が新しくデザイナーとして働く方々の参考になればと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

この記事を書いた人

山本風光

山本風光

IT専門学校卒業後、2022年にメンバーズに入社。5月ごろに早期配属され、7月ごろにはLPの新規エリアなどの新規デザインを制作。現在はLPの新規制作から各ページごとのKVなどの運用業務を担当。

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