2023.3.7
新卒のディレクターとデザイナーが円滑に案件を進行するために意識していること
イントロ
こんにちは。私たちは同じ部署で業務をしている22新卒の瀧と内田です。
部署に配属されてから半年程経ちましたが、普段の業務において、職種の違う私たちが案件進行をする上で難しいと感じていること、それに対する工夫を紹介させていただきたいと思います。
また、私たちは、晴海拠点と神戸拠点でそれぞれ仕事をしているため、リモートでのコミュニケーションがメインとなりますので、リモートワークだからこそ、特に難しいと感じる点を挙げさせていただきます。
①チャットベースでのコミュニケーションがメインとなるため、文面では伝わりづらい内容がある
口語では伝わる表現も、テキストでは伝わりづらいことがあります。主語の有無や単語の位置で自分が伝えたい意味から変化してしまうため、慎重なコミュニケーションを意識する必要があります。
②職種が違うため、制作物を見る際の観点や知識が違う
ディレクターとデザイナーではデザインに関する知識量の差があることから、制作の意図を説明し、理解する必要があります。
③双方がどれぐらい業務が逼迫しているのかが分かりにくい
リモートワークやそれぞれ他拠点勤務の場合、相手のタスクを把握しづらい現状があります。勤務中の様子を見ることができないので、今仕事を振ってもいいのかどうかが判断しにくいです。
以上の点を踏まえて、ディレクターとデザイナーそれぞれが意識して行っていることを紹介していければと思います。
ディレクター視点での工夫(瀧)
イントロで挙げたいくつかの点から、案件進行においてディレクターとして特に意識していることは大きく3つあります。
まず一つ目は、制作物の納品日までバッファを取ってスケジュールを調整し、いち早くデザイナーに連携することです。そうしておくことで、急な修正が発生した際にも、余裕をもって対応することができ、安定した品質を保つことにもつながると考えられるからです。また、デザイナーに連絡するときは、制作物が何点あるのかということと、大まかな制作内容についても伝えておくと、デザイナーが混乱することなく早く作業に取り掛かれると思います。
次に二つ目は、チャットで申し送り事項を連絡する際に、できるだけ簡潔に、かつ分かりやすく書くことです。先ほども述べたように、チャットベースのやり取りがメインとなるため、重要な事柄は太線を引いて赤字にするなど、ぱっと見てもすぐにどれを最優先すればよいのかの工夫を加えています。また基本的なことですが、申し送り事項を書く際には、絶対に主語は省略しないようにしています。緊急時は特に、早く連絡をしなくてはと焦ってしまい、言葉足らずになりがちですが、認識に齟齬が生じたまま制作が進んでしまうほうが面倒だと感じます。そのため、どんなに急いでいるときでも、チャットの内容を読み直し、誰が読んでも伝わる文章かという観点からチェックして、それから送信するようにしています。
最後に三つめは、制作物を確認する際に、必ずデザイナーの意図を確認することです。基本的には、指示書に沿って制作を依頼していることが多いかと思いますが、デザイナーの観点から工夫を加えてもらっていることもあるかと思います。ディレクターとデザイナーでは、クライアントから同じ指示を受けていても、認識の仕方がずれていたり、画像の配置に対する観点がまったく異なっていたりするため、制作物で変更や工夫を加えてもらった部分については、「そうしたのにはどういった意図があるのか?」ということを確認するようにしています。そうすることで、クライアントから変更点について聞かれた際にも、根拠をもって説明することができるし、一つの提案にもつながる可能性があると考えられるからです。
デザイナー視点での工夫(内田)
デザイナーとして意識していることは、主に3つあります。
一つ目は、指示内容について少しでも疑問を持ったらすぐ聞くことを意識しています。作業に入ってみると指示書を読むだけでは感じなかった疑問を抱くことがよくあります。チームに入りたてのころは 「こんな些細なこと聞いてもいいのかな…」と思ってしまい聞きづらかったのですが、小さな違和感が後々大きな認識違いやインシデントを起こすこともあるため、最近はすぐチャットを送るようにしています。
二つ目は、現在もさらに改善していきたいところなのですが、チャットを送る際は簡潔に何回もやり取りせずに済むよう、主語を漏らさずに書き、相手の理解に時間がかからないチャットを意識しています。あとから案件を追う際にも、分かりやすいチャットを残しておくと効率的かと思います。ただ、自分の場合分かりやすいチャットを書くのは少し時間がかかるため、急ぎの確認はmeetをつなぐなど、臨機応変に対応しています。
三つ目は、指示書の内容と違うデザインをしたら、確認依頼をする際に必ず申し送りすることです。要素の意味が重複していたり文言として違和感があったりすると自分の方で最適なデザインになるよう、指示とは違う対応を一部することがあります。そういったときにはきちんとその変更点と合わせて意図を伝えることを意識しています。意図を伝えることで、認識のすり合わせをしつつ意図を加味した上で自分の対応が問題ないかどうかディレクターの判断を仰ぐことができると考えています。
まとめ
拠点が違うと、交流の場も少なくなかなか仲良くなることも難しいですが、私たちの部署内では定期的にリモートの昼食会を設けたり、雑談用のチャットルームを作ってお互いの趣味について共有したりと、リモートならではの取り組みが部署全体で行われています。そうすることで、画面越しではなかなか伝わりづらい相手の性格なども知ることができ、分からないことがあった際により聞きやすくなるため、普段の案件においても良いことばかりです。良かったら、みなさんもぜひ参考にしてください。
この記事を書いた人
瀧 茜
2022年入社。ソーシャルメディア運用を担当。 好きなものは、ミニチュアと映画。
内田 優香
2022年入社。主にHP運用でのデザインを担当。 趣味は展覧会巡り。