2022.3.17
<初心者向け>Webページ分析における目の付け所
こんにちは! メンバーズEMCカンパニーの中西航太です。
Webページの良し悪しは、Google AnalyticsやAdobe Analyticsなどのツールで判断することができますが、様々な分析手法があるため、必要以上に難しく考えてしまいがちです。
今回は、分析初心者の方に向けて、Webページ分析において汎用的に活用できる「目の付け所」を共有いたします。
1. 分析ツールにいきなりログインしない
分析においてGoogle AnalyticsやAdobe Analyticsなどの分析ツールは不可欠かと思います。しかし、データを網羅的に見ていては、Webページの課題点を見つけることが難しくなり、質の高い改善案の作成につながりません。
まずはWebページの目的を再確認しましょう。
ページごとにCV獲得、回遊など役割があるのではないでしょうか。
2. 課題発見のための目の付け所
そもそも本当にWebページに課題があるのでしょうか。
CV数を増やすために必要な要素はWebページだけではありません。
Webページ分析をする際の切り口は大きく「流入」「回遊」「ゴール」に分かれます。
この組み合わせにより、施策のどこに課題が潜んでいるかを、大まかに掴むことができます。
流入
「流入」はセッション数(訪問回数)で測ることができますが、流入が少ない場合は、Webページの内容よりも広告やSEOに問題があると考えられます。
回遊
「回遊」は直帰率(バウンス率)を見ると良いと思います。
直帰率(バウンス率)はWebページに流入したユーザーのうち、何もせずサイトから出ていってしまった割合のため、Webページ内のデザインやコンテンツ、導線設計に問題があるのではないかと考えられます。
また、広告に課題がある場合もあります。
例えば、メンズの洋服の広告をクリックしたが、レディースの洋服のページが表示されたので、思わず直帰した…。
極端な例ですが、このようにユーザーが広告から想起したページ内容と、表示されたページ内容にギャップがあった場合は、直帰されやすくなります。
一方で直帰せずに次のページへ遷移した場合は、Webページでユーザーの興味関心を深めることができたと考えられます。
「回遊」ではユーザーがページ内でどのように行動しているかを掴むことが大切です。
ゴール
「ゴール」は申込みなど最終的な目標を測るもので、CV数、CVRで確認できます。
CV数、CVRの両方を見ることで、効率よくCV獲得を伸ばせているかを評価することができます。
「ゴール」が不調の場合は、WebページからCVまでの導線設計、フォームに課題がある場合が多いです。
このように「流入」ではセッション数(訪問回数)、「回遊」では直帰率(バウンス率)、「ゴール」でCV数、CVRを確認すると、Webページの課題を発見しやすくなります。
次の表のように、セッション数(訪問回数)が多いが、直帰率(バウンス率)が高い場合はWebページに課題がある可能性が高いです。
3. 深堀分析のポイント
より課題発生個所を明確にするために、もう少しデータを深堀しましょう。
流入元ごとにデータを分ける
次の表のように特定の流入元だけ不調に場合は、Webページというよりも広告メニュー特有の課題である可能性が高いです。
次ページ
ページ内のユーザー行動を掴むために有効な手段が、Webページの次にどのページを見ているかを分析することです。
前述の「回遊」に含まれます。
次に見ているページは、訪問したユーザーの興味や意思に影響されるため、ユーザーのニーズとWebページの情報がマッチしているかどうかの判断材料となります。
このWebページから誘導したい商品ページよりも、ユーザーの声ページに遷移している…
このWebページで申込みしてほしいにも関わらず、TOPページに遷移されている…
などユーザー行動を把握することで、Webページを見たユーザーがどのような状態になっているか想像しやすくなり、改善点がわかりやすくなります。
4. 改善点の優先順位
ひとたび分析を始めると、いくつもの改善点が浮かび上がるのではないでしょうか。
データが根拠になる分、最もらしい改善案を作成することができるかもしれませんが、実際に改善しなければ徒労に終わってしまいます。
そのため、Webページのゴールに直結する改善案から実行しましょう。
まとめ
データは課題の発見や改善案の根拠になる反面、見方を誤れば効果的な改善案を作成することにはつながりません。
それぞれのデータが何を意味しているかを理解し、Webページの目的に沿った分析をすることで、納得感のある改善案を作成しましょう。
この記事を書いた人
中西 航太
大阪府出身。野球と邦ロックが好きです。コロナが収束したら写真旅に出たいです。