基本情報技術者試験の対策のコツとおすすめの勉強法

1. はじめに

IT業界に関わっているのだから情報技術の基礎を学びたい、ITパスポートを取ったので、そこからステップアップしたい、だけど基本情報技術者試験は難しそう、と考えている人も少なくないと思います。
そこで、この記事では基本情報技術者試験の対策と勉強法をお伝えします。

2. 試験の概要について

基本情報技術者試験は午前試験と午後試験に分けられます。
午前・午後といってもただの名称で、受験可能な時間を示しているわけではありません。
午前試験を午後にも受験できるし、もちろん別々の日に受験することもできます。
(むしろ集中して午後試験の勉強をするために午前試験と午後試験の間隔を開けることをオススメします!)

【午前試験】

  • 問題数 80問
  • 出題形式 短めの問題文に対して、四択形式で答える
  • 制限時間 150分
  • 合格基準 6割(48問)以上の正答率で合格となります。

【午後試験】

  • 問題数 11問の中から5問を選択する
  • 出題形式 長文の問題に対して、いくつかの問に選択形式で答える
  • 制限時間 150分
  • 合格基準 6割以上の正答率で合格となります。
    正答率によって合格基準は変化するので7~8割程度を目標に勉強するのが安心です。

※基本情報試験では、例え午前試験が受かっても、午後試験で落ちると次回はまた午前試験からの受験になってしまいます。

3. 勉強方法について

【午前試験】

<試験の構成>

午前試験は、テクノロジー系から50問、マネジメント系から10問、ストラテジ系から20問出題されます。

<試験の対策>

テクノロジー系に力を入れて取り組むとともに、暗記で取れる問題の多いマネジメント系とストラテジ系を落とさないよう勉強することが必要です。
また、午前試験の知識は午後試験でも使えるので合格点を目指すだけでなく、しっかりと勉強することをおすすめします。

具体的な勉強法としては、過去問をやってみて、もし知識が足りないなと感じた場合にはテキストや参考書を購入し、一通り勉強してから過去問を繰り返し解いてください。
ITパスポートを取得している方や、すでにある程度の知識がある方であれば、過去問を繰り返し解き、足りない知識を補っていく方法で充分、合格が狙えると思います。

時間的に厳しくはなく、過去問からの出題も多いので、自分の取れる問題を確実に取ることが大切です。

【午後試験】

午後試験は時間的に厳しく、過去問からの出題もかなり少なくなるので難易度も高くなります。そのため、選択する問題と時間配分を決めて勉強をする必要があります。

<試験の構成>

問1(必須 20点)
情報セキュリティー

問2~5(2問選択 15点×2=30点)

問2~4
「ソフトウェア・ハードウェア」「データベース」「ネットワーク」「ソフトウェア設計」の4つの中から3問が出題される

問5
「プロジェクトマネジメント」「サービスマネジメント」「システム戦略」「経営戦略」「企業と法務」の5つの中から1問が出題される

問6(必須 25点)
データ構造及びアルゴリズム

問7~11(1問選択 25点)
(C、Java、Python、アセンブラ、表計算)の4つが出題される

<試験の対策+おすすめの選択科目>

・問1の情報セキュリティーについて
午前試験の知識と読解力があれば対応できます。
過去問のパターンも限られているので、問題に慣れれば9~10割を目指せると思います。

・問2~5について
問5については、午前試験の知識で充分に解け、難易度も高くないので必ず選択してください。
もう1つは、問2~4の中から選ぶことになりますが、ソフトウェア・ハードウェアまたは、ソフトウェア設計が比較的取り組みやすいのでおすすめです。

・問6のデータ構造及びアルゴリズムについて
問題文が長く、問題の難易度も比較的高いです。
本番では、余裕がなければ、はじめの方の取りやすい問題を確実に取って、後ろの問題にはあまり時間をかけなくても良いと思います。
あらかじめ決めた時間配分で解けば、5割の正答率でも他でカバーできるので心配はいりません。

・問7~11について
もしもC、Java、Python、アセンブラの中に得意で自信のある言語があるならば、それを選んで勉強を始めてみてください。
ない場合や、難しいと感じた場合は、表計算を選んでください。
学習難易度が低く、関数をいくつか覚えるだけで済みます。
そのため問題は他の言語に比べて少し難しくできていますが、過去問を解いて慣れれば対応できます。

午後試験の具体的な勉強方法は、午前同様、過去問を繰り返し解くことです。
まずは試験の問題に慣れて、決めた時間内に解けるようになることを目標に、取り組んでください。
回数をこなすうちに問題のパターンが見えてくると思うので、点数はおのずと上がっていくと思います。

<時間配分>

時間配分は各科目の得意不得意や好みによって分かれると思いますが、参考として私の解いた順番と時間配分を載せておきます。

  • 問6 40分
  • 問7~11(表計算) 40分
  • 問1 20分
  • 問2~5 20分×2=40分
  • 見直し 10分

時間のない中、長い文章を読解しなくてはいけないので焦りは禁物です。
ぜひ、自分が最もパフォーマンスを発揮できる時間配分を探してみてください。
そして、本番では必ずその時間配分を守り、精神的余裕をもって問題に取り組めるようにしてください。

4. おすすめサイト

 

午前試験、午後試験のおすすめの勉強法は過去問を繰り返し解くことです。
問題形式になれることができるからと、そして過去問からの出題があるからです。
おすすめのサイトとしては「基本情報試験ドットコム」にある過去問道場です。
午前試験、午後試験のどちらもあり、さらに試験会や科目ごとに解くこともできるので、とても便利です。

5. まとめ

基本情報試験は難易度が高く感じられますが、対策を練れば合格は難しくありません。
これを読んでいる方は少なからず基本情報技術者試験に興味のある方だと思うので、ぜひチャレンジしてみてください。
近年は合格率も上昇しているようで、いまが狙い目かもしれません!

この記事を書いた人

藤木 檀

藤木 檀

2021年新卒入社。EMCカンパニー所属。
一人前のエンジニアを目指して日々奮闘中です。
趣味としては、最近ゴルフをはじめました。

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