【21新卒が執筆!】ディレクターって何するの?~ECサイトから学ぶディレクション~

こんにちは!
メンバーズキャリアカンパニー所属の21新卒 青木、石原、森です。

私たちは5月に実施された「ロクナナワークショップ(以下、ロクナナWS)(※)」にて、ディレクターに必要なスキルを、ミヂカナ株式会社の一戸 健宏(いちのへ たけひろ)さんを講師に迎えて学びました。さらに、ロクナナWSで学んだディレクターについてのナレッジを、メンバーズキャリアカンパニー(以下、MC)の21新卒 約100名に向けて実施した「ディレクター研修会」で共有しました。

今回はそんなディレクター研修会の内容をお伝えします。


※ロクナナWSとは

ロクナナWSは、Web制作会社の株式会社ロクナナが運営する、大人のための「Web制作の学校」です。
「Web制作とは何か?」といった初心者向けの講座から、デザインや高度なプログラミングまで幅広く学ぶことができます。 すぐに使えるノウハウや実践的なテクニックを、現役クリエイターが丁寧にしっかり教えてくださる講座です。
参考:ロクナナワークショップについて

1. ディレクターとは?

Webディレクター、クリエイティブディレクター、テクニカルディレクター…。様々な〇〇ディレクターがある中での共通点は「Web戦略におけるコミュニケーションの担い手」であるということです。
※Web戦略=Webサイトを通じて誰に何をして成果へつなげるか

ディレクターには、2つのスキル「相手の意図を解釈する力」と「幅広い知識」が必要です。具体的にどういうことか、例を使って説明していきます!

例えば、クライアントに「購入ボタンを赤くしてください」と言われた場合、クライアントとどのような会話をして、デザイナーの方にどう伝えるのが以下の3つの例のうちで一番正しいでしょうか?

・1例目
ディレクター「分かりました。デザイナーさん、赤くしてください。」

・2例目
ディレクター「目立たせたい、ということですね。承知しました。」
「デザイナーさん、タイトルをもっと目立たせたいので赤くしてください。」

・3例目
ディレクター「サイトのキーカラーが赤のため、ボタンを赤くしても目立ちません。文字サイズや余白、コントラストを工夫する必要があります。」

答えは3例目です。
1例目は「相手の意図を解釈する力」が足りず、2例目は「幅広い知識」が足りません。
3例目のような「相手の意図を解釈する力」と「知識」を持っていると、コミュニケーションを加速させることができます。
このように、ディレクターにはデザイン、テクノロジーといったWeb制作に必要な多くの理解が求められます。ディレクターは言われたことをそのまま伝える伝書鳩ではなく、制作側(デザインやテクノロジー)と顧客側(ビジネスや市場)、双方向の理解が必要なのです。

日々幅広く色々なことに目を向けインプットを行ったり、日頃からWebサイトを意識的に見るのも良いかもしれませんね。

Web戦略におけるコミュニケーションの担い手

2. ECサイトを作るにあたってディレクターが考えること

ロクナナWSでは、ECサイト制作・運用において、ディレクターが“まず考えるべきこと”を教わりました。

その中でも大切なこと、印象に残ったことを2つ、ディレクター研修会で共有しました。

その1:制作・運用、どの案件でも一人で進められないことを再認識すべし!

ECサイトを作りあげる・運用していくとなると、まずディレクターとして考えなければいけないのは、自分はその案件で何ができるか、どの領域を誰に・何人・どの頻度頼ればいいのか、ということです。

購入ボタンや画像選出、配置といったデザイン・機能面のこと、不正アクセス対策といったインフラ……。
ECサイトだけにとどまらず購入後の物流や実店舗への流入促進、インシデント発生時の対応責任や競合他社との比較……。

これらをすべて把握し、進めていくのは一人では無理です(そつなく全てできる人がいたら怪物です)。

当たり前のこと、わかった気でいましたが、今一度問われて「確かに!」と痛感しました。

その2:自分の強みを理解し、『コミュニケーション』ができているか!

ディレクター、といっても同じ案件、同じ業務を何十年もやる方はほとんどいません。

案件の内容に関わらず活躍できるディレクターになるには「自分の強み」を作ること・把握することが重要です。
(抽象的ですが、例を出すと、「私は○○の企業で××の業務をしていました。△△の領域なら任せてください!」ということです)

案件が変われば、自分のやる業務や領域、チームメンバーも変わります。
顧客が私達に求めている成果や、自分自身のメンバー・顧客・ユーザーとの対話も変わっていきます。
さらに、時代の変化によってトレンドや扱う技術も変わってきます。

変化が絶え間ない環境で、自分の強みは何か、それを言語化してアピールはできているか、その強みを分かった上で顧客やメンバーとコミュニケーションは取れているか……。

こちらも当たり前のことかもしれません。それでも、社会人になりたての私達には響く言葉でした。

ロクナナWSの様子
ロクナナWSの様子

勉強会では時間の関係上、数分という短い実演時間でしたが、数十件のコメントをいただき発表者側としてはうれしい限りでした。
勉強会では時間の関係上、数分という短い実演時間でしたが、数十件のコメントをいただき発表者側としてはうれしい限りでした。

3. GoogleAnalyticsについて

ここまでで、「ディレクターに必要なスキルは何か」「ECサイトでディレクターが考えていること」を学び、PDCAのPとDを実演にて学びました。

PDCAのC、つまり分析については、GoogleAnalytics(以下、GA)を実際に操作しながら講義を受けました。

GAとは

GAとはGoogleが提供するアクセス解析ツールで、例えば「サイトの訪問者数」「使われたデバイス」「訪問者の経路」などのデータを計測することができます。

次は、基本となるデータを参照できる「ユーザーサマリー」と、ユーザーサマリーで計測できるデータのうち「ユーザー数」「PV(ページビュー数)」「セッション数」について詳しく説明します。

ユーザーサマリー

そのサイトを見たユーザーの属性や、ユーザーの行動についてのデータを計測できます。計測できるデータの中で、「ユーザー数」「PV(ページビュー数)」「セッション数」が主に取り扱われます。

ユーザー数

特定期間でサイトに訪問した、固有のユーザー数のことをいい、同一人物でも違うブラウザや違う端末を使った場合は、別のユーザーとしてカウントされます。

ユーザー数

PV(ページビュー数)

サイト内のページが表示された数のことを言います。
例えば、100人が1回ずつそのページを見た時100PVとカウントされますが、同一人物が100回ページを再読み込みした場合でも100PVとカウントされます。

セッション数

サイトに訪問してから離脱するまでの一連の行動の数のことを言います。そして、セッションが切れるタイミングとしては主に以下の3つがあります。

・サイト内での行動が30分以上何もない時
・日付が変わった時
・参照元が変わった時

セッション数

「ユーザーサマリー」について説明しましたが、GAはまだまだ多くのデータを扱うことができます。

良い施策・提案をしても、それにより得られる成果や、改善点が分からなければ意味がありません。データを分析しさらなる改善や、新しい施策を取り入れることもディレクターに必要とされるスキルとなります。

4. おわりに

MC21新卒のクリエイターズブログいかがでしたか?
当時、約100名の前での研修では、発表者一同緊張しており上手くできたかとても不安でしたが、その後のアンケートで好評の意見が多く、運営メンバーみな大喜びでした。
他の同期のみんなにもディレクターとは何かのナレッジも共有でき、大成功でした!
まだまだ経験は浅い私たちですが、今回学んだことを活かしてディレクターとして活躍できる存在になりたいです!最後までお読みいただきありがとうございました!

この記事を書いた人

青木 奏子

青木 奏子

都会すぎず田舎すぎない愛知県出身。大学ではグラフィックデザインを専攻しており、デザインに強いディレクターを目指しています。一人暮らしの自炊は割高ということに最近気が付いてしまいました。

石原 寛太

石原 寛太

鹿児島県出身、2021年から東京都民になりました。将来はクリエイティブディレクターになりたく、現在はフロントエンドスキルを習得中です。焼酎は芋しか勝たん。

森 研人

森 研人

静岡県出身。要件定義ができるディレクター(プロデューサー)目指し、目下勉強中。新卒間でのディレクター研修会で、スライド資料や発表原稿の作成を行いました。野生動物へコメ類の餌やり、ダメ。ゼッタイ。

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