2021.2.12
ウェブディレクターが担うプロジェクトマネジメント
~マイルストーン設定~
みなさんこんにちは。20新卒の片田悠月です。
今回は「ウェブディレクターが担うプロジェクトマネジメント講座」についての記事を書きたいと思います。
この講座はスキルフェローである田口真行さんにより、新卒1年目~3年目の社員、デリバリースキルを上げたいと考えている方、ディレクションの基礎をしっかりと学んだり振り返ったりしたい方を対象者として開催していただきました。
内容としてはWebサイト制作プロジェクトにおけるプロジェクトマネジメントの基本や、プロジェクト進行の軸となる「マイルストーン設定」についてです。
この講座を受講し実践していくことで、成果向上や作業効率の向上につながると思います。
講座のポイント
田口さんがプロジェクト進行で最も重要視しているのは「マイルストーンの設定」です。
目的が明確であれば、効率的にプロジェクトを進行できるため、マイルストーンを適切に設定することがとても重要になってきます。
マイルストーンについて下記でご説明しますが、タスクと混在しないようにすることを注意しなくてはいけません。
この講座では、どのようにすれば的確で効率よくリスクを抑えてプロジェクトを進行できるかを学ぶことができます。
また、プロジェクトマネジメントにおいて、お手本となる良いディレクターと残念なディレクターの違いをレクチャーしていただきました。
1.良いディレクターの特徴とは?
田口さんが定義する良いディレクターとは「能動的に行動できるディレクター」です。
特徴としては、「一歩先に進んで作業している」、「1依頼されたら10完成する」などです。
反対に残念なディレクターは受動的に行動しているディレクターのようです。
言われたことは何でもやるようでは良いディレクターとは言えず、「何でもやる姿勢はいいけれど、指示する側からしたら大変」と思われてしまうこともあります。
与えられたタスクや目の前の作業だけではなく、俯瞰的に考えて何ができるかを自分自身で考えて作業をしていかなければいけないと分かりました。
「指示する側からしたら大変」という考えも俯瞰的にならなければ気づくことができないだろうし、全体を把握する力と主体的に行動する力が重要だと感じました。
▼良いディレクターの特徴
・能動的に考え、行動する
・自分軸だけでなく、相手に何をケアすればスムーズにいけるかを考える
・プラスで結果を出すことを意識する
2.プロジェクトマネジメント
プロジェクトには様々な種類があります。
例えば、新規Webサイト作成・既存のサイト修正・バナーやキービジュアルのデザイン作成などです。
規模感の違うプロジェクトが存在していても、進行内容は同じで、田口さんは規模感が違うからと言って対応を変えることはするべきでないと述べていました。
▼プロジェクトを進行する上ですべきこと
・目的地を設定する(目的がぶれないようにする)
・マイルストーンを決める(チェックポイントを抑える)
・タスクを設定する
※目的地を変更することはすべての変更を1から組み直すことになるので要件定義をしっかり定める
※変更を加えることは容易だと思われることもあるが、納品、金額、デザインなどすべてやり直しになるので、クライアントにも理解してもらうことが大切
※目先のことを決めるのではなく全体を見て決めていく
3.マイルストーンとタスク
マイルストーンとはチェックポイントであり、「決めるべきこと」の設定です。
マイルストーン設定はプロジェクトマネジメントにおいて最も重要な工程で、正しく設定し進行することでプロジェクトの成果向上や作業効率の向上につながります。
タスクとはそれぞれのマイルストーンをクリアするためにしなくてはいけない作業のことです。
タスクから設定すると順序が明確でなくなったり、必要なものが抜けたり、不必要なものを含んでしまったりと手間を増やす傾向があります。
そのため、マイルストーンを軸にタスクを設定していくことが重要です。
▼マイルストーンとタスクの違い
マイルストーン:〇〇を決める に当てはめることができるもの
タスク:しないといけない作業
例)
日付を決める・・・マイルストーン
日程調整をする・・・タスク
マイルストーンとタスクの表
4.田口さん流の進行方法
進行管理とは別の話なのですが、参考になるお話だったので田口さん流の進行方法についてご紹介します。
・最初にクライアントとイメージの差異を防ぐために念入りにヒアリングをする
・デザインを一度制作し提出して、再びクライアントの要望を聞く
・クライアントの考えを引き出したのちに、デザインを再度制作する
この理由はデザインの完成形が定まっていれば方向性が見えてくるため、先手でデザインを制作し提出するのです。
重要なのはクライアントと自分たちの目指す方向・完成形をすり合わせることです。
そのあとに細かい部分を決めていき、完成に持っていきます。
その結果、今までやっていた時間とコストを削減できたと話していました。
はじめのデザインはデザイナーが自由に制作するため、デザイナーは成果物に愛着を持ち、デザイナーのモチベーションを高めることができます。
初期の段階でクライアントとのイメージのすり合わせを徹底することで、のちのトラブルを回避し、より良い成果物を制作できます。
感想
今回の講座を受講し、プロジェクトマネジメント・マイルストーン設定・働く上での考え方を学びました。
ディレクターの働き方に正解はないですが、自分の働き方について改めて考えさせられる講座でもありました。
この講座で特に参考になる考え方だと感じたものが3点あります。
1つ目は常に先回りし、能動的に取り組むこと。
2つ目は制作の方のモチベーションを高めること。
3つ目は規模感が違うものでも対応力を変えないということ。
上記3点を忘れずに、ディレクションを行いたいです。
新卒の私にも分かりやすくかみ砕いて説明してくださるので、とても有益な講座でした。
マイルストーンの設定は私にとって容易なものではないのですが、継続して取り組んでいきたいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
この記事を書いた人
片田 悠月
メンバーズ20新卒です。ドライブ・睡眠・化粧品・洋服がすきです。